【レビュー】「金持ち父さん貧乏父さん」お金について学びたい人必読の1冊

お金の話

皆さんご存じ、ロバート・キヨサキ氏著の「金持ち父さん貧乏父さん」。お金や資産運用関係のブログ・YouTubeを見てると、必ずと言っていいほど取り上げられている書籍ですね。

実際に書籍名に触れていなくても、この書籍に影響された意見や考え方に接することが多くあります。そして、この考え方に影響された人も多くいると思います。何を隠そう、はっさくもその一人でした。でも、実は、この「金持ち父さん貧乏父さん」をじっくり読んだことはありませんでした。みなさんの中にもそう言う人、多いのではないでしょうか。

そこで、今回は「金持ち父さん貧乏父さん」を実際に読んでみての感想をご紹介したいと思います。お金との付合い方からキャッシュフローの考え方まで、色々学びの多い一冊です。

「そんなこと知ってるよ」ということから「へー、なるほどね」ということまで、お金に関する考え方が、凝縮されています。興味のある方は、参考にしてみてください。

金持ち父さん貧乏父さん

英語版の「金持ち父さん貧乏父さん」は、ニューヨークタイムスのベストセラーリストに7年に渡りランクイン、アメリカの歴代ベストセラーのトップスリーにも入っています。全世界で51カ国語に翻訳され105カ国に紹介されています。~

                              引用:金持ち父さん貧乏父さん

「金持ち父さんシリーズ」は、全世界で累計4,000万冊以上が売れている世界的ベストセラー。「金持ち父さん貧乏父さん」はその第1作目。「お金とは何なのか?」、「お金にはどんな力があるのか?」、そんなお金の原理原則を実例を踏まえて分かりやすく解説している一冊です。

初版発行が1997年と少し古い書籍(日本語版の初版発行は2013年)ですが、お金に関する思考法は、いまにも通じるものがあります。入れ替わりが激しい書籍業界において、長年売れ続けているのはその証拠だと思います。

著者は、日系4世のロバート・キヨサキ氏。幼少期から大人になるまでの間、「金持ち父さん」から教えられて来たお金に関わる知識やそれを実践してきた経験談を、実例や図を使いながら分かりやすく解説してくれています。「貧乏父さん」を対比で使っている点も理解を深める一助になっています。

ロバート・キヨサキ氏は、書籍である「金持ち父さんシリーズ」の他にも、各種「キャッシュフローゲーム」を開発し、ファイナンシャル教育に勤めているそうです。

「金持ち父さん貧乏父さん」を読むと分かること

「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで、どんな気付きを得られるかを紹介していきます。個人的に印象に残っている部分をピックアップしているので、参考にしてみてください。

お金に対する正しい知識の大切さ

一般の人は、常にお金に対して恐怖を抱いている。「お金が無くなったなどうしよう」、「支払いができなくなったらどうしようか」、そんな恐怖から逃れるために働いてお金を稼ぐ。いくら収入が高くても、それではお金の奴隷のまま。

本当のお金持ちは、お金に対する正しい知識を身につけてお金に働いてもらう。その為に、本当の資産と言えるものを買う。

では、本当の資産とは何か?

買おうとしてるものは資産?それとも負債?

重要なことは、資産と負債の違いを知ること。普通の人が、「資産」だと思っているものの中にも、実は「負債」という物がたくさんある。

本当の資産と言われるものは自分の財布の中にお金を入れてくれる一方で、負債は自分の財布の中からお金を奪っていく。本当の資産と言われるものは何なのか?実は負債となってしまう物は何なのか?そのあたりを、この本の中ではオリジナルの損益計算書を用いて解説しています。

自分の生活スタイルをこの損益計算書に落とし込んで見てみると、新たな気づきや新しい発見があると思います。

働くのはお金の為じゃない!

普通の人はお金の為に働くけど、お金持ちになる人は違う。学びの為に働く。成功するためには、様々なスキルが必要となる。マーケティング力、ライティング力、マネジメント能力、数字を読み取る力などなど・・・

こういった力は、自分で学ぼうとしてもなかなか培うことはできない。だから、企業の組織の中で働くことで学ぶ。お金の為に働くのではなく、学ぶために働いていろいろなことを経験する。

だから、転職も悪いことではない。自らのスキルアップの為に転職をし自分の資産価値を上げていくことも成功への近道となる。

「金持ち父さん貧乏父さん」がおススメの人

  • 豊かになる考え方を学びたいひと
  • お金に対する付合い方を学びたい人
  • 資産形成を始めたいと考えている人

この本は、「お金を増やす方法」のようなテクニック論ではなく、お金の原理原則を学び、お金と正しく付き合うこと、お金を増やす正しい考え方に主眼を置いた一冊かなと思います。

「金持ち父さん貧乏父さん」がおススメではない人

・お金を増やすテクニックを知りたい人

前に書いた通り、どちらかと言えばお金に対する考え方に重きを置いているので、実際に利益を上げるテクニックを求めている人は、あまり向かないかもしれません。

「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで思ったこと

成功者の話を聞くと必ずと言って出てくるワードが「行動力」と「挑戦」。本の中に、ケンタッキーフライドチキンで有名な、カーネルサンダースの話が出てきます。

~自分が考え出したフライド・チキンの作り方をだれかに買ってもらおうと全国を回った。そして千九回断られ、やっと千十回目に買ってくれる人を見つけた。その結果、サンダースはたいていの人が引退生活に入るころになって大富豪への道を歩みだした。「彼は勇気と根気を持っていた」~

                              引用:金持ち父さん貧乏父さん

正しい知識を持って一歩を踏み出す。そしてそれを根気強く育てていく。経済的に豊かになるには、決して近道はなく、何事も愚直に取り組んでいくことが大切であると感じました。ブログを始めたばかりの自分にとって、とても刺さる一文でした。

「金持ち父さん貧乏父さん」とあわせて読んでみたい

最近、「どうしてもう少し早くお金の勉強を始めなかったのだろう?」、「あと15年早くお金の勉強を始めていれば、もう経済的自由を手にできていたかもしれない」と考えることが多々あります。また、「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでより一層、その思いが強くなりました。

来年度から、高校の家庭科で投資についての授業が始まるようですが、もっと早く金融教育をしてもいいのかなと感じています。

ロバート・キヨサキ氏も「金持ち父さん貧乏父さん」のあとがきで「この本から学んだことを、是非、子供に伝えてあげてほしい」と言っています。そこで、ご紹介したいのが「お父さんが教える 13歳からの金融入門」。

この本は、お金の稼ぎ方・増やし方・使い方をイラストなどを使いながら、優しく解説しています。この本も、是非、手に取ってみてください。

まとめ

「金持ち父さん貧乏父さん」は、「お金とは何なのか?」、「お金にはどんな力があるのか?」、そんなお金の原理原則を実例を踏まえて分かりやすく解説している一冊です。お金を理解し正しく使うことの大切さを学ばせてくれます。

「金持ち父さん貧乏父さん」を読んで、是非、正しいお金の知識を手に入れて、経済的自由の第一歩を踏み出してみてください。

おしまい

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