【資産形成】はっさくが感じたiDeCoのメリット・デメリット

お金の話

給与明細を見て毎月思うこと

「社会保険料高けぇーーーー」

こんなに高い金額を源泉徴収されているのに「将来、年金がもらえなくなる」なんて噂がチラホラ・・・

これは、ホント?

いえいえ、公的年金制度は今のところなくなることはないと言われています公的年金制度は財源と給付額のバランスが取れるように制度設計されています。なので、支給額が減ることはあっても年金制度自体がなくなることはありません。

公的年金って?

日本の公的年金制度は「2階建て」と表現されます。

f:id:heppokorunner:20220209225558p:plain
出典:楽天生命

1階部分がみんなが加入する国民年金、2階部分が会社員や公務員が加入する厚生年金(上乗せ分)です。ただ、この1階と2階の部分が上記少子高齢化により現状を維持するのが困難となってきています。

年金制度は破堤しない。だけど・・・

厚生労働省のHPによると「今働いている世代が支払った保険料を仕送りのように高齢者などの年金給付に充てるという考え方に基づいて運営されている」とされています。つまりざっくりと言えば、現役世代が高齢者を支えているってことです。

以前、別の記事でも書きましたが、厳しい状態にあるのは確かです。その原因が、少子高齢化です。厚生年金保険法が制定され老齢給付が開始されたのが1954年です。当時の平均年齢は男性で約63.6歳、女性で約67.75歳でした。

主な年齢の平均余命|厚生労働省
主な年齢の平均余命について紹介しています。

よって、受給をうけるのは、多くの人が4年から8年程度だったことが分かります。加えて、当時は現役世代の人口も多く、一人の受給者を約11人で支えていました。

しかし、現代においては平均寿命が飛躍的に伸び男女ともに平均寿命が80歳を超えています。すると、たくさんの人が数十年、長い人であれば50年近く年金を受給し続けることになります。

高齢者が増える一方で、現役世代は2060年頃までは減り続けると予想されています。「2060年には日本の総人口が約8,600万人に減少する一方65歳以上は全人口の40%を占める」なんて資産も出ています。

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/shakaihoshou/dl/08.pdf

結果、2014年には1人の年金受給者を2.4人で支える状態となり、2060年代には年金受給者1人を現役世代1人で支える状態になるととのことです。

このように、年金受給者とそれを支える世代のバランスが大きく崩れることにより、これまで通り一人ひとりに手厚い保障を提供することが困難になり始めています。

だから国は私的年金にあたる3階部分の制度を充実させ「税制優遇制度を設けるから、自分で資産形成をして老後にしっかであるり備えてね」というメッセージを国民に暗に発しているんです。

iDeCoってなーに?

その私的年金部分にあたるのが「個人型確定拠出年金=iDeCo」です。iDeCo自体は2001年に制度運用がスタートしました。当初は、2階部分の保障が薄くなりがちな自営業者向けの制度でしたが2017年に会社員や公務員、主婦にも開放されました。

個人が予め決めておいた金額を毎月積み立てておき、それを老後に受け取る仕組みとなっています。だから”個人型確定拠出年金”と言うんです。

iDeCoは、はっさくも利用している制度です。ただ、大きなメリットもある一方、やっぱりデメリットもあります。はっさくが利用してみて感じたメリット・デメリットを正直に話してみたいと思います。

はっさくがiDeCoをやってみて感じたメリット

1.節税効果がある

iDeCoの掛け金は、全額所得控除ができます。年末調整や確定申告を行えば所得税の負担を減らすことができます。また、通常、投資で得た利益は配当金には所得税がかかりますがこれも非課税となります。

また、iDeCoというと「投資」というイメージが先行しがちですが実は、定期預金タイプのように元本保証する商品もあります。そういった商品を選べば、貯金をしながら節税も可能です。

将来の蓄えをしながら節税ができる、これはかなり大きなメリットだと思います!

2.定額で積立ができる

続いて2つ目が、定額で積立ができる点。毎月、コツコツ積立を行うことができます。月5,000円から始められ、1,000円単位で積立額を設定できるので無理のない範囲で始めることができます。

はっさくがiDeCoをやってみて感じたデメリット

1.原則60歳になるまで引き出せない

iDeCoのもともとの目的が老後の資産形成である為、原則60歳まで引き出すことができません。流動性が極端に悪いです。よって、急に現金が必要になったときにiDeCoだと対応できません。

生活防衛資金をしっかり貯めておくか、NISA等の他の制度と併用するとよいと思います。

2.積立られる金額が決まっている

iDeCoは積立られる上限が決まっており、一般的な会社員や公務員の場合は12,000円/月が上限となります。

はっさくにとっては、これが一番のデメリットでした。投資としては少し物足りないなーと感じてしましました。iDeCoだけで老後資金を賄おうとするのは、正直、ちょっと厳しいと思います。

まとめ

上記にはっさくがiDeCoを活用してみて感じたことを書いてみました。もちろんデメリットもありますが税金の控除を受けられるなど、それ以上のメリットがたくさんあります。

これに入れば「老後は安泰」というものではなく、「老後の資産形成の一環」と捉えて、他の方法と併用していくとよいと思います。また、これから資産運用を始めてみたいという人にとっては入り口としてもよいのではないでしょうか。

おしまい

コメント