気を付けよう!正しい知識がないと損します・・・

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こんにちは、はっさくです。

先日、はっさく父がインデックス投資を始めた話をブログに書きました。その後の近況を母に尋ねたところ、今年初めの株価下落も気にすることなく、順調に積立を続けているとのことでした。資産も順調に積みあがっているようです。

そんなはっさく父の姿を見て、母がこんな相談をしてきました。

はっさく母
はっさく母

実は、ずっと投資信託で資産運用しているんだけど、

解約しようか迷ってるのよね。

はっさく
はっさく

ほう、それは何で?

はっさく母
はっさく母

もうずっとマイナスで、元本割れしてるのよ

はっさく
はっさく

投資信託だから元本割れのリスクは

もちろん有るんだけど・・・

どんな商品を買ってるのかとりあえず見せて

はっさくも投資を始めて5年目を迎え、NISAやiDeCo、米国ETFなどである程度結果が出るようになってきました。だけど、ここまで来るにはいろいろな失敗をして来ました。できればそんな失敗を家族にしてほしくない、仮にすでにしてしまったのであれば、損害を最小限に防ぎたい・・・。そんな思いから先日のはっさく父に引き続き、はっさく母の投資相談に乗ることにしました。

買っていた投資信託の正体

早速、はっさく母が買っていた投資信託について調べてみることにしました。はっさく母曰く、某金融機関の窓口で勧誘され、購入したとのこと・・・この時点で嫌な予感しかしません 苦笑

言われた商品をネットで検索するとすぐに出てきました。やはり典型的なダメ投資信託でした。主なダメポイントは次の通りです。

  • 高い販売手数料
  • 高い信託報酬
  • たこ足配当

正に買ってはいけない投資信託の見本のようなファンドですね。

高い販売手数料

まず、確認したいのが販売手数料。早速、購入した金融機関のホームページを覗いてみると、そのファンドはすぐに見つけることができました。

驚くのは、その販売手数料。なんと、驚きの2.2%・・・

はっさく母曰く「手数料だから2%ぐらいすると思った」とのこと。ネット証券の場合、販売手数料無料であることを教えてあげると、驚いていました 苦笑

高い信託報酬

次に確認したのが、信託報酬です。信託報酬も1%オーバーとなかなかの水準。ネット証券で購入できる優良な投資信託と比較すると、やはり高いです。

はっさくやはっさく父が買っているファンドと比べて、信託報酬が10倍以上高いことを教えると、これまた驚いていました。

たこ足配当

そして、このファンドはたこ足配当でした。ホントに買ってはいけないファンドの見本のような商品です。

毎月毎に分配金が支払われる商品なんですが、目論見書には、「~分配金は、期中に発生した利益を超えて支払われる場合があります。その場合、当期決算日の基準額は前期決算日の基準額と比べて下落することとなります」とありました。

「あっ・・・」

本当は、このあたりをしっかり確認しておかなければならなかったんですが、投資経験が全くないので「そうなんだ」程度にしか思っていなかったようです。見事にカモになっちゃいましたね 苦笑。

どうしてカモになってしまったのか

では、どうしてカモになってしまったのか?話を聞いてみると2つの大きな理由があるようでした。

  • 銀行で売っていたので信用してしまった。
  • そもそもどういったファンドか理解していなかった。

銀行で売っていたので信用してしまった。

はっさく母曰く「いつもお世話になっている銀行で売っていたので信用してしまった」とのこと。

でも、これは違います。銀行も営利企業なので、利益を出さなくてはなりません。増やしたいのは顧客の資産ではなく、自分たちの売り上げです。

銀行は、基本的に貸出金利と預金金利の差額で儲けを出しています。でも、日銀のマイナス金利政策の影響で貸し出し金利は下がり続けています。一方で、銀行の預金金利は、日銀のマイナス金利政策をとる前からほとんどゼロです。なので、貸出金利と預金金利の差がほとんどなくなってしまい、売り上げの柱を失ってしまっています。

だから、新たな稼ぎ頭として投資信託などの販売に力を入れ、その販売手数料で売り上げを確保していこうとしてるんです。

どういうったファンドか理解していなかった。

そもそもの一番大きな問題が「そもそもどういった性格のファンドなのか理解していなかった」という点です。

何に投資しているファンドかというところまでは理解していたようですが、分配金がどこから払われているのか、どういったリスクがあるのかという点については、あまり良く分かっていませんでした。

はっさくが目論見書を読めば分かりますが、これまで投資のとの字も知らなかった人が一度説明されただけで、その商品がどういったものかを理解するのはとても難しいと思います。

また、販売手数料や信託報酬についても「高い」という認識は全くなく、「そんなもんなのかな」程度にしか考えていなかったそうです。

まとめ

今回は、はっさく母がダメファンドを購入してしまった話をしてみました。購入していたファンドは

  • 高い販売手数料
  • 高い信託報酬
  • たこ足配当

というダメなファンドのお手本のような投資信託でした。そして「いつもお世話になっている銀行で売っているから」と安心して購入してしまいました。

このファンドはこの「いつもお世話になっている銀行」のホームページで売り上げランキング1位として掲載されています。

YouTubeやブログで色々な人が投資に関する情報発信をしていて、優良な情報にアクセスしやすくなったとはいえ、これが金融教育の現状なのかなと思いました。

今年の春から高校の家庭科で資産形成について学ぶようなので、その効果が早く出ることを期待したいです。

ちなみに、はっさく母は先日このファンドを解約したとのこと。若干元本割れはしてしまいましたが、大きな損失はしなかったとのこと。今後、このお金をどうするかはゆっくり考えるとのこと。

投資は、お金を大きく増やすことが出来る一方で、資産を失うこともあります。相場に影響されるというのはもちろんですが、資産形成に適切ではないファンドを購入してしまい損失を出してしまうということも往々にしてあります。そして、そういったファンドが世の中には沢山あります。

今回、それを改めて肌で感じた出来事でした。

おしまい

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